不妊治療中の鍼は効果ある?!

体質改善 妊活のために取り入れていること

今回は不妊治療の一環で行っていた鍼についてまとめてみます。

鍼治療と不妊症について

鍼治療と不妊症の因果関係については2002年以降、数多くの研究結果が出ているようです。

デンマーク

273例を研究対象とし、はりを行わない群では22%の妊娠、はり治療群では36%の妊娠率であり、はり治療群に有意に妊娠率が高かった。

ドイツ

225例を対象とした、はりを行わなかった群では13.8%、行った群では28.4%の妊娠率ではり治療群に妊娠率が高かった

オーストラリア

228例を対象に、HMG(排卵誘発剤)注射時、採卵前、採卵直後にハリを行った。行わない群では23%、ハリ治療群では31%の妊娠率であり、ハリ治療群に妊娠率は高かった。

2006年アメリカ生殖医学学会誌「Fertilty&Sterility」より

https://funin-hari.jp/sp/infertility01.html

鍼治療のメリット

  • 自律神経を整えることでホルモンバランスの乱れの改善が期待できる
  • 血行がよくなるため冷え性の改善が期待できる
  • 西洋医学と東洋医学を組み合わせることにより、不妊治療の効果が最大限発揮される
  • 肩こり・腰痛・疲労等、不妊治療以外の不調、美容鍼等も同時施術をしてもらえる
  • リラックスできる

デメリット

  • 保険適用外のため、費用は安くない
  • 鍼治療による効果はすぐには感じられない。週1~2回の通院で数ヶ月単位通うことが推奨される

費用

不妊治療に特化した鍼治療は6000円、7000円~以上することが多いようです。
一般鍼灸院の場合、4000円、5000円~と若干割安で受けられます。

私の体験談

私は不妊治療中に神宮前鍼療所の鍼治療に通っていました。
http://www.jingu-ac.com/

院長の岡田明三先生は、鍼治療では有名な方で多くの本を書かれています。

私は冬が近づいてくると、いつも冷え性に悩まされています。出産した今でも体質は変わらず、現在も温活に励んでおります。
当時、不妊治療のクリニックに通院するのと同時に、鍼治療にも通い、時には自分自身でお灸をしていました。

<ご参考>

鍼のあとはいつも体がポカポカ温まり、お灸を置くツボを教えていただいたのでセルフケアを行うこともできました。

また、胚移植のあとは、通院していた京野アートクリニックで受診できる胚移植サポートの鍼治療を行いました。残念ながら、その周期は妊娠には至りませんでしたが、胚移植1日以内の鍼治療は着床結果が良いという研究結果があるようです。

米国生殖医療学会誌(2002年4月号)に掲載された報告によると、体外受精(IVF)を受ける女性160人を2つのグループに分け、一方に体外受精の際、受精卵を子宮に戻す前後に鍼治療を実施。もう一方のグループには、鍼治療をせず通常の体外受精を行った結果、鍼治療グループの妊娠率が42.5%に上がり、通常治療の26.3%を大幅に上回ったのでした。

さらに、2008年2月7日 英国医師会誌「British Medical Journal(BMJ)」オンライン版 に掲載された記事によると、体外受精(IVF)を受ける女性が同時に鍼治療を受けると、妊娠の確率が65%高くなることが予備研究によって示されています。

https://www.acuraclinic.com/j/fintro/

一つだけ私が声を大にして言いたいことは、


「不妊治療専門の鍼治療に行くのが良い」ということ!!

一般鍼灸が悪いわけではありません。しかし選択肢があるならば、不妊治療のことをよく勉強されていて、アドバイスをもらえる鍼灸院が良いと思います。クリニックで受けている治療法のヒアリングもあり、治療にあった鍼灸が受けられるからです。

ぜひ不妊治療クリニックに通っている方も、まだ通われていない方も、自然治癒を高められる鍼治療にトライしてみてください!