不妊治療中のモチベーション推移とストレス解消法&モチベーションの保ち方をまとめてみた!

ストレス

今日は、2年にわたる不妊治療中のモチベーションの推移をグラフで表してみました。そしてモチベーションをどう保ってきたのか、振り返ってみて他にできることは何があったのか、整理してみたいと思います。

モチベーションの推移

妊活&不妊治療中の2年間、モチベーションを保つのが非常に大変でした。
毎月のリセット、妊娠報告のラッシュ、自分の気持ちを保つのに精一杯でリセットするたびに、「なんで私は…」「なんで私だけ…」「いつになったら妊娠できるか?」と寝ても起きても四六時中妊娠のことだけを考えていました。

ステップアップしても、転院しても、いつもこのようなことを考えていたし、現在不妊治療中の人は同じような状況だと思います。しかし振り返ってみると、その中でもモチベーションは変化していました。具体的には以下のグラフの通りです。

2年間を通じて、1番辛かったのは、
①通院開始後、タイミングを10回しても授からなかった時
②体外受精で移植しても陰性だった時

特に辛かった①タイミング法→人工授精へのステップアップ時

タイミング法から人工授精にステップアップするときは、通院していた病院の看護師に、「人工授精にステップアップするときは、ものすごくストレスがかかっている、がん患者と同じくらいのストレスという研究結果が出ています。大丈夫ですか?私達で良ければ、お話聞きますから、いつでも相談してくださいね」と優しい声をかけていただいた。そのおかげで、涙を流すことができたし、非常に心が楽になりました。

正しくタイミングを取れば妊娠することができる。という自信を打ち砕かれ、自信がなくなってしまったから辛かったのだと思います。
妊娠に学歴、過去の行いは関係なく、努力すれば夢はかなうと教えられてきたことが一切通用しません。

不妊治療を始め心が辛くなった時は、「自分は不妊症である」ことを自覚し、認めてあげることから始まるのだと思います。そして、辛い時期というのを自他から認識させられることで、私は少し楽になれたのだと思います。

特に辛かった②体外受精で移植しても陰性だった時

移植しても陰性だったときは、心身ともに限界でした。心身だけでなく、金銭面も非常に不安で仕方がありませんでした。
そして、子供がいない生活を徐々に意識し始めました。まだ31歳だけど子供を諦めるのかな、でもお金も続かないから…と治療のやめ時を考えていました。

モチベーションをどう保っていたか

過去の私は、4つのことでモチベーションを保っていました。

  1. ステップアップすること
  2. 転院すること
  3. ブログを書くこと
  4. 不妊治療について考えない時間を作ること

ステップアップすること

ステップアップすることで、妊娠の確立が上がっていくため、心は少し楽になりました。徐々に妊娠に近づいている気がしていました。人工授精が失敗しても、体外受精がある。体外受精すれば、さすがに妊娠できるはず、と期待できていたのです。

転院すること

過去に3つの病院に転院しました。そのタイミングは、ステップアップをする時期とほぼ一致しています。そして、不妊治療では実績のある「京野アートクリニック高輪」を3つ目の通院先に選び、通院開始から検査含め8か月で妊娠することができました。前の病院で先生の話に賛同できなくなったことが、主な転院理由ではありますが、振り返ってみると、同時にモチベーションを保つことにつながっていました。

ブログを書くこと

辛い気持ちを吐き出す場として、ブログは非常に有効でした。顔は見えないけれども、同じような状況の仲間から有益な情報を得られること、励ましあえることが当時の私には非常に大切だったのです。

不妊治療について考えない時間を作ること

不妊治療と仕事の両立は非常に大変でしたが、不妊治療以外のことに集中できる時間があったことは、とても良かったです。
当時は、不妊治療を成功させたい一心で、いつも人のブログや、不妊治療の論文を読み漁っていました。もし退職していたら、日中はすべて”検索の時間”と化していたと思います。検索することでいろいろな知識を得られることはいいことですが、その一方で自分自身を追い込んでいたと思います。

不妊治療のモチベーションを保つために、他にできることは何か?

過去の私は上述のとおり、①ステップアップすること、②転院すること、③ブログを書くこと、④不妊治療について考えない時間を作ること、でモチベーションを保っていましたが、今振り返ってみると、まだまだやれることはあったと思います。例えば、

  • 不妊治療にも休憩時間を作る
  • 趣味を辞めない、我慢しない
  • 不妊治療のオフ会や情報交換の場で話をする

不妊治療にも休憩時間を作る

この周期が終わったら、1か月は治療をお休みする、と休憩時間を作ることは非常に大切だと思います。当時、タイミング法から体外受精のための検査を行うまでの約1年間はまったく不妊治療を休む時間を作りませんでした。
というのも、休む月を作るより、早く妊娠したかったからです。

しかし、例えば、「どんなに仕事が大変でも、8月の夏休みは海外旅行に行く」という目標があればなんとか乗り越えられ、また仕事を頑張ろうと前向きになれますよね。それと同じで、不妊治療にも休憩時間を作ることで、気持ちの切り替えをすることは非常に大切だと思います。

趣味を辞めない、我慢しない

こちらも経験談になるますが、私はダンスの発表会を不妊治療中2年も我慢していました。いつ妊娠してもいいように、妊娠したらつわりで発表会も出られなくなるかもしれない、人に迷惑をかけるかもしれないから、と思っていたからです。

今になって思うことは、たとえそうなったとしても、発表会は無理しない程度に出場する、または出場を取りやめるということもできたと思います。やりたいことを、不妊治療を理由にやめてしまうと、ストレスはたまる一方。治療のモチベーションを保つためにもやりたいことは我慢しない方が良いと思います。

不妊治療のオフ会や情報交換の場で話をする

私が治療をしていた2年前は、Fineの情報交換会が主体だったと思いますが、今はFineだけでなく探せば多くの情報交換の場を見つけられます。

不妊治療当事者でないと話しづらい、理解してもらえないことが多いので、このような場に参加し、情報交換することはストレス解消につながるのではないでしょうか。ブログやSNSだけではなく、直接会える仲間を増やすことがモチベーションの維持には重要だと思います。

まとめ

私の過去の経験から、まず自分が不妊症であることを腹落ちさせ、そんな自分を認めてあげることが大切だと思います。そして、不妊治療のモチベーションを保つ、ストレスを解消するためにできることは以下6点となりました。

  • ステップアップすること
  • 転院すること
  • 不妊治療について考えない(他のことに没頭する)時間を作ること
  • 不妊治療にも休憩時間を作る
  • 趣味を辞めない、我慢しない
  • 不妊治療のオフ会や情報交換の場で話をする

上手に自分をコントロールして不妊治療と付き合っていきましょう!

<ご参考>人工授精から2回で体外受精にステップアップする決断をしたときに読んだ本がありました。