東京都港区の助成金と医療費控除金額について

補助金等

しばらく更新をしておりませんでしたが、最近港区の助成金と医療費控除が受理され、まとまったお金が戻ってきましたので、記事にしたいと思います。

私は現在主人の仕事の都合により2018年年末より海外に住んでいますが、それまでは東京都港区に住んでいました。東京都港区は不妊治療(体外受精)の助成金をいただくことができるので、たまたま住んでいた者としては本当にありがたかったです。

東京都の不妊治療助成金(2018年当時)

そもそも、不妊治療に関する助成金は東京都にどのくらいあるでしょう?大きく2つに分かれています。

  1. 妻の年齢が35歳未満の不妊検査等助成金
  2. 体外受精及び顕微授精を対象とする特定不妊治療助成金

1.妻の年齢が35歳未満の不妊検査等助成金について

不妊治療を受け始める際には、病院での血液検査や子宮卵管造営検査等、いろいろな検査を受けなければいけません。そして男性も不妊検査を受けるとなると2人で5万円近くの検査費用が必要となってきます。そのような検査費用や、タイミング法、人工授精等の一般不妊治療について助成をしてくれるものとなっています。

ポイントは、妻の年齢が35歳未満であること所得制限はない、1回限りの申請になる、という点です。年齢はQ&Aに載っており、かつ数年前から始まった助成金であることを考慮すると、早めの不妊検査・不妊治療を勧めているというようにも考えられます。

保険医療機関にて行った不妊検査及び一般不妊治療に要した費用(保険薬局における調剤を含みます。)について、5万円を上限に助成します。
 ・助成回数は夫婦1組につき、1回に限ります。
 ・保険医療機関とは、保険診療を行う病院・診療所です。
 ・保険薬局とは、保険診療に基づいて医師の出す処方箋に従い調剤を行う薬局です。

助成の対象となる主な不妊検査及び一般不妊治療

 
 
不妊検査 精液検査、内分泌検査、
画像検査、精子受精能検査、
染色体・遺伝子検査 等
超音波検査、内分泌検査、
感染症検査、卵管疎通性検査、
フーナーテスト、子宮鏡検査 等
一般不妊治療 待機療法(タイミング指導)、薬物療法、人工授精 等

不妊検査等助成事業の概要 東京都福祉保健局

2.体外受精及び顕微授精を対象とする特定不妊治療助成金

体外受精、顕微授精のステージになると、採卵~移植(1回)だけでも100万円近くかかることがありますので、助成制度があることは大変ありがたいと思います。ただし、東京都の助成金は、夫婦合わせて所得が730万円未満であることという縛りがあります(追記:2019年4月1日以降に開始した治療は905万円に変更!)。この場合の所得は額面金額ではないのでご注意ください。私たち夫婦は、二人とも働いていることもあり、この所得額にひっかかってしまいますので対象ではありません。

 東京都は、高額の治療費がかかる特定不妊治療について、経済的負担の軽減を図るため、医療保険が適用されない治療費の全部又は一部を助成しています。
 助成の対象となる治療は、体外受精及び顕微授精です。

助成額

 治療1回につき、以下の助成額上限まで助成します。(初めて助成を受ける場合、上限額額はカッコ内の額)
  
  治療ステージA     20万円(30万円)
  治療ステージB     25万円(30万円)
  治療ステージC・F   7.5万円
  治療ステージD・E   15万円(30万円)

  • 初回の助成上限額拡大(30万円)についての注意点

 複数回の治療を受けた場合「治療終了日」の早い順番で承認されます。
 初回(1回目)として助成を受けた治療よりも前に終了していた治療を、後から承認することはできません。ご注意ください。

東京都特定不妊治療費助成の概要 東京都福祉保健局

所得額について 東京都福祉保健局

港区の不妊治療助成金

港区も特定不妊治療(体外受精・顕微授精)に対して助成金を申請することができます。ポイントはやはり年収制限がないこと!!そして、通算5年度まで、1年度あたり30万円を助成していただけます。

我々は12月頭に申請をして、1月末には振り込まれました。主人に保健所に行ってもらい提出しましたが、その場で内容を確認していただき、内容について問題ないと言っていただくことができました。

港区公式ホームページ/港区特定不妊治療費助成

港区に引越す価値はあるか?

港区は東京都内でもめずらしく不妊治療の助成金をいただくことができます。しかし、それでも30万円です。港区は他の区と比較すると家賃も高いと思います。引越し費用や高騰する分の家賃を考慮すると、あまり引越す価値はないと思っています。

医療費控除の金額

だいぶ前に医療費控除の記事を書きましたが、今年度の医療費控除を完成させ、両親に郵送していただきました。私は海外に住んでいるので、渡航前に納税管理人を選出し、申告しました。住民票は渡航日より抜いていることもあり、非居住者という扱いになります。納税管理人を選定することで、居住中の医療費控除については申告することができます。そして、医療費控除はどこに申請するのかというと、非居住者になる前の居住地域に申告することとなります。

つまり私の場合は港区の税務署に申告します。私の両親は地方に住んでいるので、税務署に郵送してもらいました。

そして、返ってきた金額はなんと約21万円!!

年収によって、また使った医療費の金額によっていくら返ってくるか異なりますので、金額についてはご参考程度に…

払いすぎていた所得税が還付されるという制度ですが、ボーナスのようでなんだかとてもうれしいです。

<ご参考>

2018年の助成金+医療費控除による所得税還付金の合計額

*港区の助成金30万円

*医療費控除による還付金額21万円

合計51万円

が戻ってきました。今年体外受精で140万円は使用していたので、とてもありがたいです!不妊治療を行った皆さん、絶対に助成金の申請と医療費控除の申請をしてください。医療費控除は5年間遡ることもできるので、やっていなかったーという方もぜひ申請してください!!

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